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筋のエネルギー供給の仕組みについて正しいのはどれか
- ATPは筋収縮時のみ消費される
- ローマン反応によるATP供給は持続的に行われる
- 酸化的リン酸化機構によるATP供給は有酸素的に行われる
- 解糖はミトコンドリアで行われる
正解は「3」
ATPは筋が弛緩するときもATPを消費します。これはカルシウムイオンが筋小胞体に取り込まれるときにエネルギーを消費するためです。
ローマン反応とは…
ADPがクレアチンリン酸からリン酸を受け取ることでATPが生成されるという反応です。
ローマン反応は酸素が不要です。
筋線維内にあるクレアチンリン酸の量は筋運動が10秒行える程度で無くなってしまうとされています。
筋運動が止まると、クレアチンがクレアチンリン酸に戻る反応が起こります。
酸化的リン酸化機構とは…
電子伝達系のこと。
酸素が不要なエネルギー生成過程は、解糖だけです。電子伝達系では酸素を使用して34のATPを生成します。
※解糖系で2つ、クエン酸回路で2つのATPが生成されます。
ミトコンドリア内で行われるATP生成反応は、クエン酸回路と電子伝達系です。
もう少し踏み込んで書くと、解糖系でATPが生成された時にできるピルビン酸がミトコンドリアに取り込まれて、その先の反応に進みます。
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