東洋医学臨床論

東洋医学臨床論 のぼせと冷えまとめ

1)貧血

1.鉄欠乏性貧血

好発

若年〜中年の女性

特徴

最も頻度が高く、貧血の66%を占める。
ヘモグロビン量が少なく、小型となる。
小球性低色素性赤血球

症状

・スプーン状爪
・顔面不良
・息切れ
・動悸
・めまい
・頭痛
など…

原因

・血液の供給低下
・吸収不良
・慢性的な出血
・需要の亢進

2.巨赤芽球性貧血

原因

ビタミンB12、葉酸の不足。

特徴

赤血球の成熟が成熟されることによって巨赤芽球(大型)となる。
10万人に1人で起こる。
自己免疫が関与する胃粘膜の萎縮による内因子分泌不全が原因のものを「悪性貧血」と呼ぶ。

症状

・息切れ
・動悸
・めまい
・易疲労感
・萎縮性舌炎(ハンター舌炎)
・腱反射減弱

 

3.再生不良性貧血

病態

汎血球減少症を呈する難治性の造血障害

特発性

①先天性では、小頭症などの先天奇形を伴い、ファンコニ貧血と呼ばれる。
②後天性では、免疫性の原因が考えられる。

症状

汎血球減少症によって、貧血症状

治療

造血幹細胞移植・免疫抑制療法を行う

 

4.溶血性貧血

赤血球の寿命が短縮して起こる貧血の総称。
先天性のものが70〜80%を占める。
後天性のものは、自己免疫性溶血性貧血の頻度が高い。

 

2)更年期障害

使われる漢方は、
・桃核承気湯(とうかくしょうきとう)
・当帰芍薬散(とうきしょうやくさん)
・加味逍遥散(かみしょうようさん)