東洋医学概論

第5章 弁証論治 第1節 弁証 Ⅰ.弁証方法 概要

弁証とは…

四診によって得られた情報を基に、症候を全体的に分析することです。

 

 

弁証方法

弁証には8つの方法があります。

1.八網弁証

各弁証方法の基礎となります。疾病の部位や性質、正気と邪気の盛衰といった病の状況を大まかに見極めます。

 

2.気血津液弁証

気・血・津液・精・陰陽を分析し、基礎的な病態(気虚、血瘀、痰湿、陰虚など)を見極めます。

 

3.臓腑弁証

臓腑の機能失調を分析します。症候の原因がいずれの臓腑にあるか判断します。主に内傷病を総合的に診ます。

 

4.経絡弁証

経絡の機能失調を分析します。症候の原因がどの経絡や臓腑にあるのか判断します。

 

5.六淫弁証

六淫(風、寒、暑、湿、燥、熱)による症候を分析します。

 

6.六経弁証

外感病の風寒を分析します。風寒を感受した後の病態の発生と発展を6つの証型に分類します。

 

7.衛気営血弁証

外感病の温病を分析します

 

8.三焦弁証

衛気営血弁証と同様に、外感病の温病を分析します。