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1.視床下部ホルモン
1)放出ホルモン
成長ホルモン放出ホルモン
(GRH:Growth hormone Releasing Hormone)
プロラクチン放出ホルモン
(PRH:Prolactin Releasing Hormone)
甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン
(TRH:Thyrotropin Releasing Hormone)
副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン
(CRH:Corticotropin Releasing Hormone)
性腺刺激ホルモン放出ホルモン
(GnRH:Gonadotropin Releasing Hormone)
2)抑制ホルモン
成長ホルモン抑制ホルモン
(GIH:Growth hormone Inhibiting Hormone)
プロラクチン抑制ホルモン
(PIH:Prolactin Inhibiting Hormone)
2.下垂体ホルモン
1)下垂体前葉ホルモン
成長ホルモン
(GH:Growth Hormone)
- 骨髄での軟骨の形成を促進
- たんぱく質の合成を促進
- 血糖値を上昇させる
- 脂肪酸を遊離させる
プロラクチン(乳腺刺激ホルモン)
(PRL:Prolactin)
- 乳腺の発達
- 成熟した乳腺細胞における乳汁を産生し、分泌を促進する
甲状腺刺激ホルモン
(TSH)
- 甲状腺ホルモンの産生・分泌を促進
副腎皮質刺激ホルモン
(ACTH)
- 副腎皮質ホルモン(糖質コルチコイド)の分泌を促進
性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)
(GnH)
〈主な標的器官〉
性腺(卵巣・精巣)
卵胞刺激ホルモン
(FSH)
- 卵巣における卵胞の成熟を促進
- LHと協調して卵胞ホルモンの生成・分泌を促進
- 精巣の精細管の発育を促進
- 精子の形成を促進
黄体形成ホルモン
(LH)
- 成熟卵胞に働き、排卵を誘発
- 排卵後、黄体形成促進⇒黄体ホルモンの分泌を増加
- 間質細胞に作用し、弾性ホルモンの生成・分泌促進
2)下垂体後葉ホルモン
バゾプレッシン(抗利尿ホルモン)
(ADH)
- 抗利尿作用:集合管での水の再吸収を促進
- 血圧上昇作用(体内の水が増える)
〈主な標的器官〉
腎臓
オキシトシン
- 授乳時の乳汁射出作用(射乳反射)
- 分娩時の子宮平滑筋収縮
〈主な標的器官〉
乳腺、子宮
3.甲状腺ホルモン
サイロキシン(T4)、トリヨードサイロニン(T3)
- 物質代謝亢進:酸素消費を高め基礎代謝亢進、代謝熱増大(体温上昇)、血糖値上昇
- 発育促進:GHの働きを助け、骨や歯の発育促進
- 精神機能刺激
- 許容作用:他のホルモンに影響を及ぼす
カルシトニン
- 血漿中Ca2+濃度低下(骨吸収を抑制し、骨形成を促進する)
- 腎臓からのCa2+の排泄促進
〈主な標的器官〉
骨・腎臓
4.副甲状腺ホルモン
パラソルモン
(PTH)
- 骨吸収促進(骨から血中へのCa2+の遊離)
- 腎臓(尿細管)でのCa2+再吸収促進
- 腎臓でのビタミンD3活性化促進⇒腸からのCa2+吸収促進
〈主な標的器官〉
骨、腎臓
5.膵臓のホルモン
グルカゴン(α細胞)
- 血糖値上昇⇒肝臓グリコーゲン分解、糖新生
- 血中遊離脂肪酸増加⇒肝臓脂肪分解促進
〈主な標的器官〉
肝臓、脂肪組織
インスリン(β細胞)
- 血糖値を下げる
- グルコースの脂肪への変換促進(脂肪貯蔵)
- たんぱく質合成促進
〈主な標的器官〉
骨格筋、脂肪組織、肝臓
ソマトスタチン(δ細胞)
インスリン、グルカゴンの分泌抑制
〈主な標的器官〉
ランゲルハンス島のα細胞、β細胞
6.副腎ホルモン
1)副腎髄質ホルモン
カテコールアミン
アドレナリン、ノルアドレナリン、ドパミンの総称。
- 脂肪分解促進⇒遊離脂肪酸増加
- 酸素消費量増加(代謝活発)⇒熱産生増加
- 胃腸運動抑制、気管支拡張
〈主な標的器官〉
循環系、血糖値、遊離脂肪酸、代謝、平滑筋
アドレナリン(エピネフリン)
- 心筋収縮力と心拍数の増加⇒心拍出力の増加作用
- グリコーゲン分解の促進⇒遊離脂肪酸が増加
ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)
- 総末梢抵抗の増加⇒血圧上昇作用
ドーパミン
2)副腎皮質ホルモン
電解質コルチコイド(アルドステロン)
- 集合管でのNa+再吸収促進、K+の排泄促進
- 細胞外液量の増加
〈主な標的器官〉
腎臓
糖質コルチコイド(コルチゾール、コルチコステロン)
- 糖新生の促進⇒血糖値上昇、たんぱく質・脂肪の分解促進
- 抗炎症・抗アレルギー作用
- 許容作用
- 胃液(酸・ペプシン)分泌促進、粘液分泌抑制
- 抗ショック作用
〈主な標的器官〉
肝臓、胃など
副腎アンドロゲン(デヒドロエピアンドロステロン)
- 身体の男性化作用
7.精巣ホルモン
アンドロゲン/男性ホルモン(テストステロン)
- セルトリ細胞に作用し、精子形成促進
- 男性内生殖器(前立腺、精嚢)の発育促進、機能維持
- 男性の第二次性徴発現
- タンパク質同化
- 性欲亢進
8.卵巣ホルモン
1)卵胞ホルモン(エストロゲン)
エストラジオール
エストロン
エストリオール
- 卵胞の発育促進
- 卵管運動を高める
- 子宮内膜と膣上皮の増殖促進
- 乳腺の発育促進
- 女性の第二次性徴発現
- 性欲亢進
〈主な標的器官〉
生殖器官
2)黄体ホルモン
プロゲステロン
- 受精卵の着床を容易にする⇒妊娠維持
- 乳腺発育促進
- 排卵抑制
- 体温上昇作用
〈主な標的器官〉
子宮、乳腺
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