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Ⅴ.脈診
1)寸口診法
前腕前面下部の 動脈拍動部を診る方法。
手関節横紋より上方2寸の部位を寸口(気口・脈口)という。
A.部位
寸口部は3部に分けられる。
B.方法
2)脈状診
A.平脈
健康な人の脈。
B.脈の構成要素
(1)浮・沈(深さ)
按圧を5段階に分けて、どの深さで脈拍を触知できるかどうか。
- 浮:病邪が表にある、陽邪が存在する、陰陽の制約関係が失調
- 沈:病邪が裏に入った、内生の病邪が存在する、陽気が損傷
(2)遅・数(速さ)
1息が4〜5至を平脈とする
- 遅:陽気の損傷
- 数:陽邪(暑邪・火邪)を感受した場合。内熱・内火がある場合
(3)虚・実(強さ)
- 虚:気血が不足している時
- 実:正気が充実している時。熱が存在する。正邪闘争。
(4)滑・濇(流暢度)
- 滑:湿邪、痰湿。気血が充実している場合。邪熱が存在する場合
- 濇:瘀血により気血の運行が滞った場合
(5)大・細(太さ)
- 大:4層以上の脈幅。陽邪(暑邪・火邪)を感受した場合。内熱・内火がある。気血の損傷が激しい時
- 細:1層or2層に満たない。陰血が消耗した場合。気の推動作用の低下
(6)緊・弦・軟(緊張度)
- 緊・弦:緊張して柔軟性の乏しいもの。寒邪の収引性により脈管が収縮した場合、肝の疏泄の失調により気機が失調した場合。
- 軟:軟らかいもの。気血の不足。
(7)長・短(長さ)
- 長:範囲が長いもの。陽邪を感受した場合で、内熱・内火がある場合。
- 短:範囲が短いもの。気の推動作用が低下した場合で、気血の運行が滞った場合
(8)脈律(リズム)
整っているか、乱れているかを確認する。
不整脈=「脈律不整」
C.祖脈
脈状診を行う上で基本となる脈象。
浮 | 沈 | 遅 | 数 | 虚 | 実 |
D.病脈
E.脈状診の進め方
3)比較脈診
A.六部定位比較脈診
六部定位と経脈
六部定位と臓腑
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