生理学

中枢神経系の分類と機能 まとめ

a.中枢神経系の分類

中枢神経系のニューロンに与えるために、多数の血管とグリア細胞が存在します。

 

b.中枢神経系の機能

末梢からの情報を受け取り、これらを統合して抹消の効果器に司令を送り出す機構
ex)
・意思とは無関係に起こる反射機構
・意識下で過去の経験と照合、統合、出力される機構。

外部からの情報に依存しない、思考・意志・創造(いわゆる高次神経機能)

 

(1)反射機能

生体内外の変化に関する情報が中枢神経系で統合された結果、無意識に起こる一定の反応

 

(2)感覚系の統合

生体の内外の環境変化(感覚情報)は…

感覚神経(求心性神経)を介して中枢神経系に伝えられ、上行して大脳皮質感覚野に伝えて感覚を生じます。

さらに、大脳皮質連合野にも伝わり過去の経験などと照合されて、正確な認識が行われます。

前頭葉の連合野(前頭前野)で処理されて、思考・同期などの機能を発揮します。

視床下部や大脳辺縁系にも送られて、種々の情動反応を生み出します。

 

 

(3)運動系の統合

随意運動の指令が大脳皮質から発せられます。

感覚刺激、内的欲求、意思などが動機となって大脳皮質連合野においてどのような運動を行うか決定されます。

 

(4)自律機能の統合

生命の維持に必要な自律機能を調節する神経が「自律神経」です。

自律神経の働きは大部分が脊髄や脳幹で統合されます。そのため、脊髄や脳幹が障害されると自律機能の調節が障害され、ときには生命にかかわります。

脊髄や脳幹は、視床下部や大脳辺縁系、大脳皮質連合野によって階層的に調節されています。

 

(5)情動

情動反応とは…
喜怒哀楽のような感情に伴って、血圧や心拍数、ホルモン、表情の変化などの自律神経や内分泌、運動機能の反応が起こることです。

 

(6)高次神経機能

ヒトは大脳(特に前頭葉の連合野)が発達しています。
大脳の統合機能として学習や認識、抽象化、言語、判断、創造いった「高次神経機能」があげられます。