臨床医学総論

臨床医学総論 2年後期中間試験準備

1.頭痛

3)重要な頭痛の特徴

緊張型頭痛(筋収縮性頭痛)

頭を締め付けられたり、押さえつけられるような両側の後頭部から項部の痛み(鈍痛)

片頭痛(偏頭痛)

頭の片側が、反復性で間欠、拍動性に痛む(閃輝暗点)
※閃輝暗点:片頭痛の前駆症状で発作前に視野がチカチカする

群発性頭痛

片側の眼窩周囲の激しい痛みを特徴とする再発性の頭痛

くも膜下出血による頭痛

突然の激しい金槌で殴られたような痛み

 

2.顔面痛

分類及び原因疾患

ラムゼイハント症候群

三叉神経痛

圧痛点が3箇所あります。
・1枝:眼窩上孔
・2枝:眼窩下孔
・3枝:オトガイ孔
第2,3枝に多く、一側性です。

 

3.歯痛

4.眼精疲労

5.鼻閉・鼻汁

6.めまい

1)定義

平衡機能の反射系が障害され、姿勢の制御が困難になった状態

・体が回ったり、天井や床が傾く感じなど運動性の感覚を伴うもの

平衡機能に関する器官の変調;耳性、脳幹性、眼筋性、小脳性、大脳皮質性

・ふらふらする、目の前が暗くなるなど体の不安定感

脳循環不全、脳酸素欠乏になりうるもの

末梢前庭性めまい

内耳の障害。回転性めまいであることが多く、めまいの程度は強いが持続時間は長くても数日。
眼球振盪が一方向性にみられる。

良性発作性頭位めまい症、メニエール病、突発性難聴、内耳炎、前庭神経炎など

中枢性めまい

めまいは回転性の事は少なく、程度も軽いが数日以上続く。

 

7.耳鳴り

2)病態生理

非振動性耳鳴(自覚的耳鳴)

患者のみに聞こえる一種の聴覚異常感

振動性耳鳴(他覚的耳鳴)

患者の耳元で耳鳴音を聴取できる事がある。
筋肉・血管などの雑音原がある。

 

8.難聴

1)定義

伝音系難聴

外耳道から内耳リンパ液までの、外耳・中耳伝音系の障害

〈疾患名〉

耳管狭窄、耳垢塞栓、中耳炎

感音系難聴

内耳(コルチ器)から聴神経、中枢での器質的障害です

〈疾患名〉

突発性難聴、メニエール病、聴神経鞘腫

混合難聴

伝音難聴と感音難聴が合併したもの

 

9.咳・痰

1)定義

気道内の分泌物や異物を体外に排出するために起こる防御反応

湿性咳嗽:咳と同時に痰を排出する咳
乾性咳嗽:咳と同時に痰を排出しない咳

気道分泌物が体外に排出されたもので、気管支腺や胚細胞から分泌される分泌物が主体で、粘膜上皮、異物、血液成分などが混じる。

 

10.息切れ・呼吸困難

呼吸困難の重症度分類「ヒュージョーンズ分類」

気管支喘息

・気道過敏性の亢進
・気道閉塞
・慢性の気道炎症
を主体とする疾患です。

アトピー型と非アトピー型に分けられます。

 

11.動悸

心臓の拍動を意識する状態で、心拍異常によって起こる心拍数増加や拍動の増強、心室壁運動の異常などが起こります。

心疾患、甲状腺機能亢進症、貧血などが原因となります。

自律神経によって調節され…
・交感神経興奮で心拍数が亢進
・副交感神経興奮で心拍数が抑制

 

12.胸痛

狭心症

〈病態〉

一過性の心筋虚血に原因する胸痛を起こす疾患です。
血清マーカーの上昇
首、肩、腕への放散痛

〈症状〉

前胸部の絞扼痛、冷や汗、発作は数分間(5分程度)

〈治療〉

ニトログリセリン舌下錠の投与

 

心筋梗塞

〈病態〉

冠動脈の閉塞によって、伸筋への血液供給が減少し、途絶え、心筋壊死をおこした病変です。

〈症状〉

前胸部の胸骨裏の持続的(30分以上)な絞扼痛
左肩や左上肢に放散痛
AST、LDHの上昇
心筋トロポニンの上昇

〈治療〉

ニトログリセリンの効果はない

 

解離性大動脈瘤

〈病態〉

大動脈中膜の壊死のため壁内に出血して、動脈壁が内外に解離します。

〈症状〉

解離に伴う激しい胸背部痛、腰痛、腹痛など
マルファン症候群が見られる

〈予後〉

動脈瘤の大きさによる、直径4cm以上では破裂の可能性が高い。

 

13.腹痛

病態生理

内臓痛

主に腹部正中線上に感じられ、痛みの部位は限局しないことが多いです。
C線維によって伝達される内臓痛は鈍い痛みで、締め付けられるような痛みが多いですが、たまに疝痛の形で強い痛みが加わることもあります。

体性痛

壁側腹膜、腸間膜、横隔膜の物理化学的刺激及び、炎症によって腹膜が刺激されて起こるものです。
痛みは鋭く持続的で、部位も明瞭体動により増強。

関連痛

激しい内臓痛が脊髄内で隣接する神経線維に波及し、その神経支配の皮膚分節に疼痛を感じるものです。

胃・十二指腸潰瘍

2大原因は、
・ヘリコバクター・ピロリ
・NSAIDs服薬(非ステロイド性抗炎症薬)

 

14.便秘

〈定義〉

3日以上排便がない状態。
または、毎日排便があっても残便感がある状態

〈原因〉

 

15.下痢

16.月経異常

17.不正性器出血

18.排尿障害

19.乏尿・無尿

20.多尿

21.浮腫

22.肩こり

23.頚肩腕痛

24.肩関節痛

25.上肢痛

26.腰下肢痛

27.関節痛

28.運動麻痺

29.食欲不振

30.肥満

31.やせ、るいそう

32.発熱

33.のぼせ、冷え

34.不眠

35.疲労、倦怠

36.発疹

37.ショック

38.出血傾向

39.易感染性

40.貧血

41.眼振、眼球振盪

42.口渇

43.嗄声

44.嚥下困難

45.血痰・喀血

46.胸水

47.悪心、嘔吐

48.吐血、下血