解剖学

膝関節の機能解剖 筋や靭帯、関節

1)膝関節

・大腿脛骨関節
・膝蓋大腿関節

に分けられます。

 

2)膝周辺の靭帯

腸脛靭帯

起始:腸骨稜
停止:脛骨粗面外側(Gerdy結節)

 

3)半月板

脛骨の関節面にある線維軟骨です。
・内側半月
・外側半月
に分けられ、内側半月のほうが大きくなっています。

 

4)膝周辺の筋肉

大腿四頭筋

膝蓋骨を介して膝蓋腱となり、脛骨粗面に付着します。

鵞足

脛骨粗面の下内側にあり、
・薄筋
・半腱様筋
・縫工筋
が付着します。

 

5)膝関節の疾患

1.オスグッド・シュラッター病

膝蓋腱の脛骨付着部に疼痛が出る。
10〜15歳で膝をよく使うスポーツをする男子に好発します。
脛骨粗面部に骨隆起が見られ、自発痛や圧痛があります。

2.膝蓋腱炎(ジャンパー膝)

膝伸展機構の使いすぎが原因となる疾患です。
関係する部位は、
・大腿四頭筋
・大腿四頭筋腱
・膝蓋骨
・膝蓋靭帯
・脛骨粗面

症状は
自発痛や圧痛
膝蓋靭帯部の腫脹

X線には異常が見られないことが多い

3.腸脛靭帯炎(ランナーズニー)

膝の屈伸を繰り返すスポーツで、
腸脛靭帯大腿骨外側上顆と摩擦を生じて炎症を起こしたもの。

4.鵞足炎

膝の屈伸を繰り返すことによって、鵞足部に炎症を起こしたもの。

5.半月板損傷

膝に加重が負荷された状態で、膝関節に強い内旋・外旋の力が加わると半月板が損傷を受けます。

6.靭帯損傷

・内側、外側側副靭帯の損傷
・前十字靭帯の損傷
・後十字靭帯の損傷
の3つに分類できます。

7.変形性膝関節症(膝OA)

関節を構成する組織に、慢性の退行性変性と増殖変化が起こって、関節の形態に変化をきたす疾患です。