きーたんの治療家日記

2016年に営業の仕事を辞めて、鍼灸専門学校に通いつつ、2017年秋に整体師として独立しました。

痛覚 まとめ

      2018/02/11

a.痛みの分類

痛みとは…
・組織別
・部位別
・原因別
・痛みの持続時間別
に分類できます。

(1)痛みの組織別分類

痛覚は発生する組織の違いによって、3つに分類できます。

①表在性痛覚(皮膚の痛み)

・高閾値機械受容器
機械的侵害刺激に反応して、刺激を受けた部位がはっきりとした速い刺すような痛み(Aδ)

・ポリモーダル侵害受容器
機械的、温度、化学的侵害刺激に反応して、刺激を受けた部位がぼやっとした遅いうずく痛み(C)

②深部痛覚

皮膚よりも深い箇所で生じる痛みのことを深部痛覚と言います。
刺激箇所がぼやっとして、持続的な鈍痛です。
受容器は自由神経終末で、主にC線維によって伝えられます。

 

③内蔵痛覚

内蔵中空器官の過度の伸展や収縮、血流障害、化学的刺激などによって誘発されます。

〜関連痛〜

内蔵や強膜、腹膜などに異常がある時に、しばしばそれが体表に放散し痛みを起こします。
障害のある内蔵からの求心性神経と同じ脊髄レベルに入力する体性求心性神経によって支配される皮膚に痛みが生じます。

 

(2)痛みの部位別分類

頭部、胸部、腰部、など、体の部位によって痛みを分類します。

 

(3)痛みの原因別分類

  • 外傷性(捻挫や熱傷など)
  • 炎症性(胃炎、関節炎など)
  • 潰瘍性(胃潰瘍、褥瘡など)
  • 神経性(椎間板ヘルニア、糖尿病性ニューロパシーなど)
  • 精神性
  • 心因性(心臓神経症、過敏性腸症候群など)

によって分類されます。

 

(4)急性痛と慢性痛

痛みを持続時間の違いによって

  • 急性痛
  • 慢性痛

に分類できます。

 

b.内因性発痛物質

〜侵害受容器興奮物質〜

・ブラジキニン
・セロトニン
・ヒスタミン
・K
・H

 

〜発痛増強作用を示す物質〜

・プロスタグランジン
・ロイコトリエン

血漿中から組織に出て、肥満細胞に作用してヒスタミンを放出させたり、壊れた細胞からブラジキニンを産出して発痛に関与する物質もあります。

 

c.痛みによる反応

・情動反応と精神的反応

憂鬱感、絶望感

・運動系の反応

屈曲反射

・自律神経系の反応

体性−内蔵反射

・内分泌系の反応

侵害刺激によってホルモンの分泌が増加

・免疫系の反応

免疫能の低下

・内蔵−体性反射

内蔵や深部の痛覚は、近くの骨格筋に強い反射性収縮を起こす

 

d.痛みの抑制系

(1)脳からの下行性抑制系

脊髄後角での侵害情報の伝達を抑制します。

下行性抑制系に関与する部位としては

・中脳水道周辺灰白質(PAG)
・大縫線核
・延髄傍巨大細胞網様核

があります。

 

(2)内因性の鎮痛物質

中枢神経系には、モルフィンと同様の鎮痛効果を持つモルフィン様物質(オピオイド)を含むニューロンが存在します。

生体内で作られるこれらの物質を「内因性オピオイド」と呼び、

  • β−エンドルフィン
  • メチオニンエンケファリン
  • ロイシンエンケファリン
  • ダイノルフィン

などがあります。